今回のウェット修理のご紹介は、富山県からのご依頼でホットラインウェットスーツのセミドライをオーダーされて3~4年経ったウェットのオーバーホール修理です。このくらい経過すると縫い目や貼り合わせ箇所のどこからかしみしみと浸水が現れることが多く、使用頻度が高いと摩耗しやすい膝脇首回りは破れ出すタイミングだったりします。
こちらのお客様はこの機会にすべての浸水を無くし、まだまだ長く使用されることをお望みです。
修理箇所が多いと費用感的にはもう少しプラスすれば安い吊るしのウェットだったら買えちゃうかもって思われるケースは多々あります…正直。。
しかしながら、その人の体に合わせて注文されたオーダー品は特別のモノなわけで、愛着があって長く着用したい方の想いは大切に引き受けさせて頂きます。
当修理店では、しっかり耐久性も考慮して丁寧にリペア修理いたします。
昨今は物価高でウェットスーツも値段が上がり新調するのに躊躇する方も多く、環境の事を考えるとまだ使えるのに買い替えはもったいないと思う方も多い、
昔に比べたら性能や生地が格段に良くなってるので修理という選択はとてもスマートだと筆者はつくづく感じています!どうぞ一度お試しください♪
■修理内容
①両わき腹ラバー破損部分修理
この場合の修理方法としましては破れてる部分を取り除いたあと新しく作った同じ形のパーツを埋め込む部分修理となります。
表面はメッシュラバー、裏地素材は同素材がありませんので当社にある最新の起毛素材となります。
部分交換ですのでラバーの表面に貼り目が入ります。
②ネック後ろ側ラバー破損パーツ交換
こちらは破損のある後ろ側のネックパーツの交換修理となります。
交換する素材については当社にあるネック用素材の2mmまたは3mmのブラックリペルラバーを使用します。
注)元の素材と新しく使用する素材が違う場合、首のフィット感・サイズ感に違いが出ることがございます。その点は予めお見積り段階でご了承いただきます。
③左手首ジャージ破れパーツ交換
この場合の修理方法としましては破れてる手首パーツを取り除いたあと新しく作った同じ形のパーツを取り付けるパーツ交換修理となります。
交換に使用するジャージ素材について同色のオリーブジャージで修理しました。
④股のシームから浸水トリミング修理
この場合の修理方法としましては破れているシーム部分の断面を若干切り取り断面を成形し貼り縫いするトリミング修理となります。
裏面のテープを貼ってある場合一度取り除きピンホールを探してから修理を行いトリミング修理後裏面はテープで熱圧着させます。
※トリミング修理の場合サイズ的にはほとんど変化は感じません。
⑤ヒザ裏のパーツ交換修理
こちらは破損部分に生地の剥離がありますのでトリミング修理ではなくヒザ裏のパーツ交換修理となりました。